人間ならではの心の癖ってあるんです。
その癖をうまく活用すると、人って動くんです。
年頃の男子が
若い女性にどうしても視線が動いてしまうように
絶対、抵抗できないわけじゃないんだけど
意識しないとどうしてもその行動をしちゃうって刺激があるんです。
人が動いてしまう刺激を「心理トリガー」と言います。
良いとか悪いとかは一旦置いておいて
物を販売している人は、
この心理トリガーをめちゃくちゃ利用してます。
知ってるだけで、めちゃくちゃ売れやすくなります。
お客さんが動かしたい方向に流れるように、デザインできてしまうんです。
お客さんが来ない…
毎日、がんばって価値提供して
しっかり導線を作って
企画もやって
努力してるのに、報われない。
売れない。
私のフォロワーさんって優しい人が多いから
あなたもそんな一人かも知れません。
人間理解を進めて
心理トリガーを覚えて
どうかビジネスが有利に進むように心理学や脳科学を使ってください。
優しい人ほど
誠実な方ほど
人を意図した方向に誘導してしまうことに罪悪感を覚えてしまいます。
申し訳なさを感じてしまいます。
分かります。その気持ち。
人をコントロールすることって、
なんだか悪いことしてるみたいですよね。
私はこう考えています。
そういう優しい人が売れるようにならないとダメなんです。
心理誘導だけ、めちゃくちゃうまくなって
中身のスッカスカな商品を高額で買わせるような詐欺師に
ちゃんと対抗できる人が育ってほしい。
どの業界でも、
お客さんに期待させるような魅せ方だけがうまくて
高額なのに中身スカスカなものを売っている心のない人がいます。
本当に悲しい。
正直、詐欺師を淘汰するのは難しいと思う。
だけど、
優しい人がモノを売る力がついたら
被害にある人は確実に減らせる。
だから優しいあなたに
人間心理を利用する勇気を持ってほしい。
そんな思いで人間心理を説明します。
優しいあなたが活躍するためにどうか使ってください。
一度進んだら止められない「一貫性の法則」
「あなたは今、幸せですか?」
この質問に「はい」と答えてしまったら、
次の提案を断ることは非常に難しいでしょう。
「それはよかった。
実は私は、アフリカの世界でも最も不幸な子供たちの募金活動をしていまして
可能な範囲で構わないので、
いくらか募金して頂けませんか?」
最初に「幸せです」と答えてしまったら、
この質問はなかなか断りにくいでしょう。
これが一貫性の力です。
人は、自分の立場・主張を守ろうとする性質があります。
自分が言ったことを変えたくない。
自分の立場を変えたくない。
周りから自分は気分屋ではなく、軸のある人間だと思われたい。
これは脳が思考を短縮したいからという説もあります。
考えてみてください。
同じことを何度も考え直して、立場も主張も頻繁に変えたら
まともに生活は送れません。
脳がパンクしてしまいます笑
思考を節約するために
一度決めた主張、立場、信念は、なかなか曲げられないんです。
ずーーっと昔から意見が変わらない人って
この一貫性が働いているんです。
自分に都合のいい情報しか取らない。
都合の悪い情報は信じない。
- 好きな歌手って理由だけで、曲の中身も見ずにアルバム全てを買う。
- 漫画を1巻買ったら、そのまま次の巻も買っちゃう。
- スマホがiPhoneなんだから、パソコンはMacにしよう。
全部一貫性の原理です。
恋愛でもこの一貫性を使ったテクニックとして
「お願い事をする」というやり方があります笑
好きな人に、
「ボールペン借りていい?」
「そこの荷物取ってくれる?」
みたいな簡単なお願いから始めて、
「めっちゃありがとう!助かる!」と
相手を頼りになるってポジションにします。
徐々に
「この書類がちょっと分からなくて、教えてもらえます?」
みたいな少し手間のかかるお願いにしていきます。
「頼りになる」ってポジション一貫性の原理が働いて
ちょっと手間なことにも答えてくれます。
さらに
ちょっとずつ、助けていることで
助けていること自分を正当化しようとしてきます。
「あれ、こんなにこの人のために時間使うってことは、好きなのかな?」
と行動に自分の考えを合わせようとします(怖いですね)
もちろん全部が全部うまくいくわけじゃありませんが
一貫性は人間を動かすためのトリガーであることは間違いありません。
この武器は私たちの心の奥深くに根付き、静かな力によって私たちを動かしています。ひと言で言えば、それは自分がすでにしてしまったことと一貫していたい(そして、一貫していると他者から見てもらいたい)と言う欲求です。ひとたび決定を下したり、ある立場を取る(コミットする)と、自分を内からも外からも、そのコミットメントと一貫した行動を取るように圧力がかかります。
「影響力の武器」 ロバート・B・チャルディーニ
一回主張してしまう、一回動いてしまうと
内からも外からも圧力がかかるんです。
マーケターはこの手法を使って
お客さんを動かしています。
この一貫性はずっと使っていきますが、
2つすぐに使えるポイントをお伝えしていきます。
一貫性を使ってお客さんを動かす方法
①「YES」と言わせる問いを用意する
よくLPとかで使う手法です。
- ぽっちゃりしたお腹が気になり始めてませんか?
- ダメだと分かっていてもついつい脂っこいものを食べてませんか?
- 痩せたいけど、厳しい食事制限はやりたくないと思ってませんか?
こうやってLPの最初の方に
「YES」と思わせる問いを用意して、
一貫性を働かせます。
そのページを意欲的に読ませるように仕向けるんです。
この手法はコンテンツでも使えます。
読者の離脱率を防ぐために
最初はお客さんの心の中で「YES」と思わせる文章を書きます。
私が2月にお配りした「顧客を覗く心理スコープ」も
最初は「YES」を取ることに集中していました。
そうやって顧客の読むモチベーションを高めているんです。
②小さなアクションを用意する
先ほどの恋愛の例の通り
人は、自分の行動を正当化する生き物です。
コンテンツ内に、
今すぐできる行動を入れておきます。
「ここはすごい大事なので、スクショして撮っておきましょう。」
お客さんを動かすための簡単な行動を用意します。
お客さんがあなたの指示に従えば従うほど
先生ポジションを確立していくことになります。
実際、
相手の価値観を変える最も手っ取り早い方法は行動させることです。
教育とは、顧客に新しい行動をさせること。
そう捉えて間違いありません。
なので、普段の発信も
「今すぐ〇〇をやってみてください!」
のような行動を促してみてください。
顧客が行動すればするほど
あなたの信頼を獲得していくことになります。
「今すぐやってみましょう」って言いづらい
いつもは最後に
「今すぐやってみよう」で締めくくるんですけど
「先生ポジション築こうとしてるんでしょ〜?』
って思われるの怖くて言いづらい笑
だから言わないんで、
やりたい人はぜひともお客さんに行動を促して
お客さんから信頼を勝ち取ってください。